2018年4月12日木曜日

矢留フィリグリー(矢留銀線):7


 漆と銀線細工の組合せの銘々皿です。漆器に本格的な銀線細工を組合せた作例はほとんど無く、手探りで制作を進めました。

 漆の技法には、平脱あるいは平文と言われる技法があり、大雑把に言うと薄い金属板を切り抜いて模様を構成して、漆を塗り平らに研ぎだすという技法です。銀線細工と漆の組合せは、こういった技法の一種と捉えることもできますが、銀線細工の良さを活かすためにはどういう方向で仕上げるのがいいのか、なかなか難しいものがあります。



 この銘々皿は、重ねた時に銀線の高さが影響しないように、裏に段を付けて重ねても傾かずに平らに重ねられるようにしてあります。

 銀線細工と漆の組合せには様々な可能性を感じることができたので、今後も銀線と漆の双方の良さが活かせるような作品作りを試みていきたいと考えています。

 5月には漆と銀線の展示会も予定されておりますので、会期が近づいてから詳細を案内させていただく予定です。