2017年2月12日日曜日

明徳館のこうがい型ペレットボイラー


近所の市立図書館明徳館の
「環境にやさしい 木質ペレットボイラーです」
何度か紹介している 例のやつです

建てる前に 木を何本も切っていますが
環境にやさしいので
何でもありです

朝の白煙が 公園の登り口に流れるの図です
朝のミストとでも言えば良いでしょうか

「環境に優しいだけでなく
歩行者の皆様にも優しい木質ペレットボイラーです
雪の水蒸気とペレット燃え始めの濃厚な排気で
お肌にやさしい潤いを与えます」

そのうち そんな掲示もあり得るかもしれません



すでに紹介したとおりですが
なにせ 足元よりも低い位置から排気されます
他に類を見ないような 「斬新」な設備設計です

秋田市立図書館明徳館は
日本を代表する 著名な建築家である
谷口吉生氏の谷口建築設計研究所による建築作品です

明徳館は 1983年の作品ですが
おとなり 山形県 酒田市の
土門拳記念館も 谷口氏による同年の作品です

土門拳の作品を大切にしているのはもちろん
谷口氏の建築作品であることも
大切にしている姿勢がよくわかる
とても気持ちのいい施設ですね

谷口氏は 様々な建築を手がけられています
国内の博物館・美術館などにも作品が多いですし
ニューヨーク近代美術館新館も
同氏の作品の一つです

谷口吉生氏のWikipediaのページヘ

明徳館に ペレットボイラーを設置するというのは
建築家とその作品に対しての敬意を
欠いているように思いますが
いかがなものでしょうか
 
すでに在るものを
大切にすれば良いと思うのですが
秋田市にはその姿勢が欠けていると感じます

一流の建築家の設計した作品を
市役所の素人が壊してしまった状態で
近所に住む者としては残念でなりません

明徳館に限らず
秋田市は 建築家と信頼関係を保てるのでしょうか

私も ものづくりに関係した仕事ですので
日常的にデザインについては考えますが
このボイラーは 常識はずれです

建屋もなく 排気設備も不充分の
郊外型ボイラーが
ここでは公害型ボイラーになっています

わかりやすく単純化して言えば
街中の風致地区に
焼却炉を造ったようなものだと思います

燃料のペレットは
基準を満たした物が使われているはずですが
万一 不適切な燃料が混じれば
ダイオキシンを発生させる可能性だってあります

焼却炉に冷暖房の付加機能が付いていると考えれば
木質ペレットボイラーの構造上の本質が
わかりやすくなるような気がします

適切な燃料で 適切な燃焼状態で運転されても
その排気を集めて吸うことはできない
それは 当たり前のことですが
それが人の足元よりも低い位置から
排気されているのですから
公害型ボイラーと言えるのではないでしょうか



白い雪の背景に 白い煙なので
写真には ちゃんと写らないのですが
もやっとした 坂道
秋田市の誇る 千秋公園の朝の風景

素晴らしい建築作品に加えられたスパイス
歴史ある城跡公園の入口のシンボル
この風致地区には誰も考えなかった斬新なデザイン
環境にやさしい木質ペレットボイラー

秋田市の景観マップに推薦すると良いかもしれません
景観マップや風致地区を管理している
都市整備部でも 歓迎してくれるはずですね


ようやく おだやかな日の写真が撮影できたので
1枚 追加します

ボイラー上部の積雪はほとんど無かったのですが
白煙の量と時間はけっこうありました
他の日でも同様の状態を確認できたので
白煙には 雪に限らず
様々な要因が関係しているようです

道を往来する人の背景に
人よりも低い位置からのペレットボイラーの排気の白煙
他では見ることのできない 珍しい光景だと思います
市の景観マップに 千秋公園の景観の一つとして
推薦できそうな1枚です

ボイラーの上面は
汚れが目立ってきているように思います
時間の経過に耐えられる建築家の作品のそばで
建屋も無く ただむき出しに設置されたボイラーは
時と共に劣化し汚れを増していくことでしょう
はたして どれだけの時間に耐えられるのでしょうか

以下 過去の記事

図書館のボイラー移設の変な工事:明徳館冷温水機環境対策工事

素晴らしき図書館のボイラー 

池と ペレットボイラーの冷房運転と 栗の木の葉と 

近所の明徳館の木質ペレットボイラー


*明徳館のボイラーについての全記事は
「80明徳館 」のラベルでまとめました